★原題は 「Irrational Man」、直訳すると「理不尽な男」
その内容を分かりやすく説明し過ぎた邦題がこれらしい…
『教授のおかしな妄想殺人』(2015年公開)
メインキャストはホアキン・フェニックスとエマ・ストーン
という濃い口な2人です
★アメリカ東部の大学で、
気力を失くした哲学科の教授エイブ(ホアキン・フェニックス)は、
鬱々と毎日を過ごしながらも周囲からは人気があり噂の人物でした
哲学の講義を受ける生徒のジル(エマ・ストーン)は、
彼氏がいるにも関わらずエイブに夢中になってしまいます
ある日、2人でお店にいる時に後の席から悪徳判事の話が聞こえてきました
それ以来、エイブはその判事を殺害するという完全犯罪を妄想しはじめ、
どんよりしていた毎日が意味あるものに思えてきてしまいます
一方ジルは、教授が奇妙な殺人妄想に夢中になっているとは知らず、
恋心を募らせていき…
★相変わらず、ウディ・アレンの女性観があふれる話です
そして、まさに不条理なブラックコメディというべきものなんでしょうか?
この妙な邦題のせいで借りるのを躊躇していました(笑)
★最近、別の映画で哲学の大学教授の話を観ましたが、
その話の中でも、色々思考を重ねていそうな哲学の教授が、
なぜこういう事態を引き起こすのか?
もう〜哲学の行き着くところはなんなの?(悩)
★ということで、このお話は、
見方を変えて見ると将棋のプロ棋士が二歩を打つようなお話です(?)
二歩は禁じ手ですが、実際、困り果てた局面で
本当に最善の一手に見えることもあるらしく
気付かずに打ってしまい勝って終局することもあるらしい
しかしながら、気付いた人に殺意を抱くというのも…ねえ(笑)