★原作は山本周五郎の同名の短編時代小説
監督は「蜩ノ記」の小林堯史、脚本は黒澤明
主演は寺尾聰、妻役は宮崎美子
『雨あがる』(2000年公開)
サラッと見られる91分
★武士・三沢伊兵衛(寺尾聰)は武芸の達人でありながら、
人の好さが災いして仕官がかなわないという不思議な男でした
妻・たよ(宮崎美子)とふたりで旅をしていますが、
長雨で河を渡れず足止め状態が続いていました
宿泊する安宿には、雨が上がるのを待つ貧しい人々で溢れ、
そんな彼らの心を和ませようと、
伊兵衛は妻に禁じられている剣術の賭試合で稼いだお金で
酒や食べ物を彼らに振る舞います
約束を破り申し訳ない気持ちで一杯の伊兵衛は、
妻に正直に打ち明け詫びを入れます
翌日、ようやく雨があがり、外へ出かけた伊兵衛は、
偶然出会った若侍たちの諍いを難なく仲裁しますが、
そこへ藩主・永井和泉守(三船史郎)が通りかかります
★安心の時代劇ってやつ・・
ヒリヒリするような映画ばかり見てざらついた心を
すべすべにしてくれるような作品でした
少し安らぎたい時や道に迷った時に見てもらいたい
そんな話かな〜
★小説「雨あがる」から映画化されている話は他にもあり、
それには、この二人の旅の理由などが描かれています
賭け試合についてのエピソードもあるようです
★たよさんは非常に聡明で穏やかな女性なのですが、
最後に鋭いひと太刀を・・
なので、この映画に難解な点を残しません
★前々回アップした記事「のぼうの城」で久々に聞いた
「でくの坊」という言葉がここでも出てきて驚きました
よくこの映画チョイスしたものだと…(笑)
こんなあっさりでいいの?(笑)