ムーラン・ナ・ヴァン ☕️

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爽快な時代劇【雨あがる】

原作は山本周五郎の同名の短編時代小説
監督は「蜩ノ記」の小林堯史、脚本は黒澤明
主演は寺尾聰、妻役は宮崎美子
『雨あがる』(2000年公開)   

サラッと見られる91分

武士・三沢伊兵衛(寺尾聰)は武芸の達人でありながら、
人の好さが災いして仕官がかなわないという不思議な男でした
妻・たよ(宮崎美子)とふたりで旅をしていますが、
長雨で河を渡れず足止め状態が続いていました    
宿泊する安宿には、雨が上がるのを待つ貧しい人々で溢れ、
そんな彼らの心を和ませようと、
伊兵衛は妻に禁じられている剣術の賭試合で稼いだお金で
酒や食べ物を彼らに振る舞います
約束を破り申し訳ない気持ちで一杯の伊兵衛は、
妻に正直に打ち明け詫びを入れます     

翌日、ようやく雨があがり、外へ出かけた伊兵衛は、
偶然出会った若侍たちの諍いを難なく仲裁しますが、
そこへ藩主・永井和泉守(三船史郎)が通りかかります   

安心の時代劇ってやつ・・
ヒリヒリするような映画ばかり見てざらついた心を
すべすべにしてくれるような作品でした
少し安らぎたい時や道に迷った時に見てもらいたい
そんな話かな〜             

小説「雨あがる」から映画化されている話は他にもあり、
それには、この二人の旅の理由などが描かれています
賭け試合についてのエピソードもあるようです

たよさんは非常に聡明で穏やかな女性なのですが、
最後に鋭いひと太刀を・・
なので、この映画に難解な点を残しません  

前々アップした記事「のぼうの城」で久々に聞いた
「でくの坊」という言葉がここでも出てきて驚きました
よくこの映画チョイスしたものだと…(笑)

こんなあっさりでいいの?(笑)