★水墨画の映画がレンタルされてます
★こういうマイナーの世界の話は結構面白いものが多いので、予告動画を見て、ブログのレビューの記事も読みました
とりあえず、レンタルは・・保留(笑)
★水墨画の巨匠が即興で鳥の絵を描くシーンを見て、
ある古典落語の噺を思い出しました
名人絵師の描いた5羽の雀が絵から飛び出すというもので…
★『抜け雀』あらすじ
小田原の宿に無一文で宿泊していた客が「宿代のかた代わり」として衝立(ついたて)に雀の絵を描き、自分が戻るまで誰にも売るなと言って出て行きました
翌朝、衝立から雀が飛び出し、しばらくするとまた衝立に戻ってくることに気づいて宿屋の主人は驚きます
雀の絵は大変な評判になり、大勢の客が押し寄せ、殿様は千両で買うと言ってきましたが、主人はそれを断って絵を描いた客を待ち続けました
ところが、この絵を一目見て「未熟だな」「絵に手を加えないと雀が死んでしまうぞ」という初老の男が現れ、雀が休める止まり木のある鳥籠を描き加えました
雀の絵は更に評判になり、殿様は2千両で買うと言ってきましたが・・
そして、とうとう雀の絵を描いた客が戻ってきました
主人は絵を譲り受けて大喜びしましたが、鳥籠を書き加えた男の話を聞いた絵描きの客は「かごを描いたのは私の父だ」「私は親不孝者だ」とガックリ肩を落としました
「私は父をかご描き(駕籠かき)にしてしまった💧」(このオチはやや難しい)
名人の技が超越的です
★落語の噺の中には絵だけではなく、
彫刻の名人なども出てきて
「生きているかのような木彫りのねずみ」
や「水をさすと花が開く竹細工の水仙」
を宿屋に置いていく話などもあったりします
名人好きの方は是非聞いてみて下さい