★オードリー・ヘップバーンが38才の時の作品
事故で失明した女性を演じてます
『暗くなるまで待って』1968年公開
★盲目のスージー(オードリー・ヘプバーン)の夫サム(エフレム・ジンバリスト・Jr)は空港のロビーで見知らぬ女性から人形を預けられます
実はその人形にはヘロインが隠されており、悪党2人と犯罪組織の男ロート(アラン・アーキン)がスージーのアパートに忍び込んできました
部屋中探しますが人形は見つからず、そこへスージーが帰ってきます
息を潜めて様子を見ていた3人はスージーが盲目であることに気づき、一芝居打って人形のありかを聞き出そうとしますが…
★サイコパスな犯罪者ロート
今見ると「ああ、こういう感じか」と思いますが、当時内側に狂気を秘めたこういうタイプの悪役はいませんでした
ナイフのシーンを見るまで撮影スタッフも不安だったらしい
この映画以降、実際にこういう犯罪者が社会に現れて一般に知られ始めたようです
★3人の悪党に立ち向かう盲目の主婦スージー
純真で可愛らしい役が多いオードリーですが、今作は悪党に抵抗する役であり、見えないことで感じる恐怖と感じない恐怖を演技力で見せています
★最後の8分間
「恐怖を演出するため、劇場内を法的限度まで暗くします」というテロップが存在し、工夫を施していた劇場もあったようです
実際、公開中はいつも同じシーンで悲鳴が上がっていたそうで、試写を見たワーナー・ブラザーズの社長も席から飛び上がったとか(笑)
想像力フル稼働で見ました