ムーラン・ナ・ヴァン ☕️

映画とテニスとおまかせ日記・・・好きなカテゴリーをお選びください

魂がギューっと絞られるようなお伽話【パンズ・ラビリンス】

監督:ギレルモ・デル・トロ
スペイン・メキシコ合作のダーク・ファンタジー
パンズ・ラビリンス2007年公開

1944年のスペイン
空想好きの少女オフェーリアは内戦で父を亡くし、妊娠中の母親と共に冷酷で独裁的な新しい父のもとへ向かうことになる
その道中で大きなナナフシの形をした妖精に出会う

重苦しい生活から逃げ出したい彼女は、妖精から話を聞き、近くの森の中で不思議な迷宮を発見する
そこで迷宮の案内人パンと出会い、

「あなたは魔法の王国の王女様」
「私はあなたのしもべです」
「本来の居場所に帰るためには3つの試練を越えねばなりません」と告げられる
あちらの世界はキモい
妖精や牧羊神、虫、蛙が嫌いな方は序盤でアウトです
その後に登場する得体の知れない魔物もかなりの不気味さで…

この世界観をギブアップせずに見届けましょう(笑)
こちらの世界はエグい
冷酷な軍人の義父が山中のゲリラと戦っています
銃で撃たれるよりも、刃物が怖いです
そういうシーンは先走って想像せずにやり過ごしましょう
夢か幻か妄想なのか?
耐えに耐えて最後まで見ると…世界は明るい?
一体これは…ハッピーなのか?
なんとも不思議なファンタジー…これを笑顔で楽しめるようになると、多分妖精になれるんじゃないかと思う

こんな世界じゃ甘味が欲しかろう🖤

思わせぶりが過ぎてちょっと腹がたつ(笑)【見知らぬ隣人】

韓国発の血みどろスリラー?
『見知らぬ隣人』2023年公開

警察官を目指すチャヌは親のスネをかじり一人暮らしで勉強しているが、隣の住人の声がうるさいし、ボイラーが壊れてお湯も出ず、大家に苦情を入れる
生活費も底をつき、友人の奢りで飲み会に出かけ、酔い潰れてしまった
翌朝、気がつくと顔や腕に傷があり、二日酔いで気分は最悪

しかも、ベッドの横の床には血まみれの死体が!
一体自分に何が起きたのか?明確な記憶がない
そこが隣の部屋であることに気付き自分の部屋に戻るが、携帯を置き忘れてきたようだ
主人公は
警察官の登用試験を受ける予定の浪人生で、猛者かと思えばそうでもなく、イケメンかと思えばそうでもなく、韓国の超学歴社会に取り残された要領が悪そうな男でした

さてこの状況をどのように打破していくのか楽しみに見ていたのですが……
携帯を探しに再び隣へ
ドアはロックされているのでベランダから隣の部屋へ侵入を試みます
さて、ここからがちょっと怪しくなってきます
こんなにゴアなのに違う匂いが漂って来ました
見る前は
予告動画を見てゴリゴリのサスペンスだと思っていました
血まみれの死体もあるし・・
けれども、かなり肩透かしを食らった気分になります
アリといえばアリですが、見たかったものとは違〜う

そっちか〜

秘密にしたい趣味にハマる【Shall we ダンス?】

監督:周防正行
主題歌を歌ったのは大貫妙子
Shall we ダンス?1996年公開

平凡なサラリーマンの杉山正平(役所広司)は、ある日会社帰りの電車の中からダンス教室の窓辺にたたずむ女性(草刈民代)を見かけ、

その美しさに目を奪われる
後日、そのダンス教室で社交ダンスを習い始めた杉山は、

個性的な仲間たちとの交流を通して社交ダンスにのめり込んでいく
夜目遠目で見つけた美女
草刈民代さんは女優とは異質のオーラを放つ美女でした
なにせ立ち姿が美しい❤️
一目惚れする主人公の気持ちはよく分かります
すぐアプローチするも、即玉砕で清々しい(笑)
印象的なシーン満載
どのシーンも・・と言いたいところですが、やはり‼️ だったのは

姿勢矯正器具を着けて一人で練習してたこのシーン
キッカケはどうあれ、ハマったことがひと目でわかる男の姿です
ちょっとモヤる
主人公はバッサリとフラれたものの、逆に見直される(えっ、それで?)
浮気を疑っていた奥様がアッサリと夫を彼女の送別会へと送り出す(えっ、いいの?)
疑惑の可能性を100%排除してるけど(大丈夫?)
俗っぽい感覚だとここで夫をすんなり外出させないと思うのだが…
民代さんもメッチャ待ってたし(笑)

米国版では少しテイストを変えたらしい

タフガイは慌てない【ロックアウト】

フランス製作のSFアクション映画
主演:ガイ・ピアース
ロックアウト2012年公開

2079年、大統領の娘エミリー(マギー・グレイス)は衛星軌道上に浮かぶ刑務所「MS-1」を訪れていた
MS-1で囚人たちは冷凍睡眠状態で収監されている

彼女がある噂の真実を確かめるため囚人の睡眠解除したのをきっかけに、全ての囚人たちが解放されてしまう

エミリー救出のため、CIAエージェントのスノー(ガイ・ピアース)がMS-1へ向かうことになったのだが…
スピーディーな展開
ストーリーの大筋は単純でサラリと流して見ても楽しめますが、早いテンポの話の中に意外に仕掛けや伏線があって2度見してしまいそうです(笑)
フランス人が考える強面キャラ
監督ではありませんが、脚本・製作にリュック・ベッソンが関わっています

ガイ・ピアース演じる主人公がジョン・マクレーンよりも軽口を叩くキャラで、懐かしくもあり安心感もあり…やっぱり不死身な感じです(笑)
近未来?

行きは衛星軌道までスペースシャトルですが、帰還の方法は傑作です
「これぐらいできるようになるんだ!」
「スゴいよ近未来!」
と思いきり突っ込みたくなりますが、一歩引いて驚異の技術力を讃えるシーンとして楽しみましょう

名前コンプレックスか〜い(笑)

ブルネットよりブロンドかね〜【ステップフォード・ワイフ】

主演:ニコール・キッドマン
70年代ブラックコメディ映画のリメイク作品
『ステップフォード・ワイフ』2005年公開

ジョアンナ・エバハート(ニコール・キッドマン)は、NYでTV局の敏腕プロデューサーとして活躍していたが、彼女の番組に出演した男が銃を乱射したせいでいきなりクビにされてしまう

夫のウォルター(マシュー・ブロデリック)も仕事を辞め、コネチカット州のステップフォードという街へ引越すが…
街の住民たちはマイク夫妻(クリストファー・ウォーケングレン・クローズ)にまとめられており、何かおかしな雰囲気が漂っている

先に越してきたボビー(ベット・ミドラー)やゲイのロジャー(ロジャー・バート)も街の雰囲気になじめないでいた

ステップフォードとは
架空の街の名前ですが、ある世代の米国人ならステップフォードの意味するものを理解できるそうで…
70年台の男性が50年台の女性に対して感じるようなものらしい
70年台のオリジナル映画は

主役はキャサリン・ロスで本邦未公開、サターン賞を受賞しています
設定は緻密さに欠ける
話の核は分かります
かなり編集してラストも工夫してますが、設定はツッコミどころが満載(笑)
2月に見た「ドント・ウォーリー・ダーリン」は同テイストでしっかりしていたかも

腑に落ちない 😩